図柄表:太陽王ルイ14世r 図柄裏:王冠と白百合紋章r 発行地:フランス王国リヨン造幣局r 発行年:1710年r 彫刻師:Norbert Röettiers r 銘文表:LVD.XIIII.D.G. FR.ET.NA.REBDr 銘文裏:SIT.NOMEN.DOMINI+BENEDICTVM.1710 Dr 銘文縁:DOMINE SALVUM FAC REGEMr 額 面:エキュr 材 質:銀(.917)r 直 径:40.0 mmr 分 類:Dy 1568r 備 考:®️レアr r 太陽王ルイ14世(生没:1638年9月5日〜1715年9月1日)を描いたエキュ銀貨。裏側の中央に記されたDは、リヨン造幣局製であることを示すミントマークである。エキュ銀貨は直径40mmを超える大型銀貨であり、所有者を楽しませてくれる。r r ルイ14世は「太陽王」という異名の通り、フランス王国の最盛期に生きた人物だった。古代ギリシアの光明神アポロンの装いをしていたことにも由来する。裏側には銘文の一部に太陽のシンボルが刻印されている。これは太陽王と謳われた彼を象徴するものである。彼はヴェルサイユ宮殿を建設し、宮殿内では厳格な儀礼を設け、それはブルボン朝が途絶えるまで継承された。r r ルイ14世は、父ルイ13世の崩御によって4歳で王位を継承した。72年間に亘って在位し、その在位期間はフランス史上最長である。結果、次の帝位を継承したのは息子でも孫でもなく、曾孫のルイ15世だった。r r ルイ14世は、別名「官僚王」とも呼ばれており、勤勉で政務にも熱意を注いだ。戦争にも自ら参加し、兵士たちの指揮を高めた。だが、度重なる戦争によって国家財政は悪化し、その負債は末裔の時代まで引ずり、これがフランス革命の引き金にもなる。r r ルイ14世は、趣味の狩猟や女性との恋愛など、何事にも熱心に打ち込む性格で、「暦と時計があれば、たとえ遠く離れていても王が何をしているか分かる」とサン=シモン公は著書『回想録』の中で述べている。r r また、ルイ14世はルイ13世が狩りの休息地として建設した館を増築し、ヴェルサイユ宮殿を造った王として有名である。この建物は、まさにフランスの栄華の象徴だろう。r r だが、ネーデルラント継承戦争、オランダ戦争を始めとして、立て続けに勝利を重ねた彼は繁栄を極めていく。だが、そうした快進撃も長くは続かず、後半は財政難に苦しんだ。